代表理事挨拶

 この度、令和2年5月26日開催の第26回通常総会および理事会におきまして代表理事に就任いたしました。
 
 平成6年(1994年)の設立以来これまで、当組合が県および市町が設置する公共ホールの技術管理を主な事業として運営して参ることができましたのも、ひとえに皆様のご理解ご支援の賜物と深く感謝申し上げます。
 
 私共、三重県舞台管理事業協同組合のスタッフは、施設の運営方針に則り、演出的要件と安全性を常に念頭に置き業務を行なっています。
 昨今、舞台機構の電動化、照明設備の変容、音響設備のデジタル化などの技術革新に対応しながら、それぞれのホールの特性を理解し、多様なジャンルに対応すべく、利用者、表現者、観衆の全体最適を常に模索しています。
 また、防災体制の理解や、法令に基づいた運営を、施設設置者と共通理解を持つことも重要な要素の一つです。
 運営者様とは「自治体」そのもの、「指定管理者」と制度的の違いはあれ、地域性を理解しつつ協議しながら、その関係性を構築できればと考えております。
 
 一方で、人口構成の大きな変化という社会情勢の中、事業所として質の高い技術力有した人材の育成も課題です。
 このコロナ禍で、公立文化施設のマネジメントも大変難しくなっていると実感します。生の表現を享受する環境ばかりか、人が集まることそのものに制限がある社会情勢の中で皆様と協働して、地に足のついた運営を心がけたいと考えています。
 
 

三重県舞台管理事業協同組合
代表理事 山中秀一